VIAVI、自動ラボ・アズ・ア・サービス方式のオープン RAN テスト施設の開設を祝う
アリゾナ州チャンドラー、2024 年 10 月 8 日 - VIAVI Solutions Inc. (VIAVI)(NASDAQ:VIAV) は、アリゾナ州チャンドラーに VIAVI 自動ラボ・アズ・ア・サービス(VALOR™)方式のオープン RAN テスト施設を開設し、VIAVI の上級経営陣、顧客、パートナー、政府関係者、要人が出席してテープカットを行いました。米国国家電気通信情報局(NTIA)の公共無線サプライイノベーション基金の助成金を受けた VALOR は、オープン RAN の相互運用性、パフォーマンス、セキュリティのための、オープンで公平な完全自動のラボ・アズ・ア・サービス/テスト・アズ・ア・サービススイートを提供します。
VALOR は、これまで、大規模な大手プレーヤーしか手の届かなかったテスト機能へのアクセスを提供することで、オープン RANの採用を加速し、競争を促進する課題に取り組みます。高度に自動化されたオンデマンドの「従量課金」方式の標準テストにより、オープン RAN テクノロジーの開発と展開を簡素化し、新規参入企業や新興企業がハードウェアやソフトウェアに多額の投資をすることなく、米国で認証を取得できる道を開きます。
現在既存の業界テストラボのほとんどを補完する VALOR は、OTIC および CSP ラボにおける認証、バッジ、および受入テストの準備をしやすくし、システム性能認証プログラムに対してテレコム・インフラ・プロジェクト(TIP)から認可を受けた初のテストサービスです。専用のオンラインポータルからは、サービスの申し込みやテストの設定、スケジュールの設定を簡単にでき、また技術開発、システム検証、事前認証性能、セキュリティ、導入前シミュレーションに最適化されたレポートを作成できます。
VALOR は、NITRO ワイヤレスオープン RAN テストスイート、物理およびクラウド両方のラボテスト用のVAMOS(VIAVI 自動管理およびオーケストレーションシステム)統合フレームワーク、および業界トップのパートナーのテクノロジーを統合します。これには、O-RU 準拠およびネットワーク省エネ試験用 Rohde & Schwarzとの共同 O-RU テストベッド、マッシブ MIMO およびビームフォーミング無線(OTA)性能試験用の大型 ETS-Lindgren RF 無響室、および富士通、SOLiD および Capgemini の「ゴールデン」オープン RAN 準拠の O-CU、O-DU、O-RU 参照技術などが含まれます。
VALOR は、クラウド、インテリジェンス、自動化、デジタルツインテクノロジーを使った、3GPP およびオープン RAN 向けに業界全体で使用されている VIAVI の実証済みのパフォーマンスおよび相互運用性テストを利用します。サービスには、TM500 O-RU、O-DU、TeraVM O-CU サブシステムの準拠、パフォーマンス、相互運用性テスト、コアエミュレーションと TeraVM RAN シナリオジェネレーター RIC/SMO テストによる End-to-End テストが含まれており、準拠と性能の検証、rApps と xApps のトレーニングをカバーします。
サービスは最終的には、O-RAN WG4、WG5、WG11、TIFG、3GPP 仕様に準拠した 500 以上のテストケースを提供する予定です。
VIAVI の社長兼最高経営責任者(CEO) Oleg Khaykin は、「VALOR ラボのグランドオープンは、製品開発から性能ストレステストまで、包括的な End-to-End ソリューションへの迅速なアクセスを提供することで、テクノロジーベンダーにオープン RAN テストを民主化する重要な一歩です」と述べています。「VALOR は、業界の既存のテストラボのサービスに対応することで、既存のテストギャップを埋め、オープン RAN の採用を加速し、オープン RAN エコシステムへの新規参入を促進する上で重要な役割を果たすことになります。」
他方、NTIA のテレコムポリシーおよびイノベーション基金担当特別政策顧問である Sarah Skaluba 氏は、「私たちはテストと評価がオープン RAN の成功にクリティカルであることを承知しており、これらの助成金が今後何年にもわたって及ぼす影響を楽しみにしています」と述べています。
VALOR チャンドラーラボのグランドオープニングセレモニーより引用
Telecom Infra Project
「VIAVI の VALOR ラボ開設を心からお祝い申し上げます。この重要なマイルストーンは、包括的なテストフレームワークを通じてオープン RAN エコシステムを推進するという業界のコミットメントを物語るものです。初の TIP 公認テストラボとして、VALOR の最先端の仮想テスト環境は TIP の能力を強化し、イノベーションを促進し、堅牢で高性能なネットワークソリューションの実現を確実にします。私たちの連携により、サプライチェーンの回復力を強化し、オープン RAN テクノロジーの採用を世界的に加速させることで、通信事業者はより柔軟で費用対効果の高いソリューションを入手できるようになります。私たちは、このパートナーシップが業界に及ぼすポジティブな影響に大いに期待しています」
TIP エグゼクティブディレクター、 Kristian Toivo 氏
Rohde & Schwarz
「当社は、世界的に大きな成長を遂げている VIAVI ソリューションズとのパートナーシップを強化できることを楽しみにしています。VALOR ラボの発足は、オープン RAN のエコシステムを強化する上で極めて重要な一歩です。米国における O-RAN の導入をサポートするという、Rohde & Schwarz のコミットメントは揺るぎないものであり、このイニシアティブに対する現地での支援に意欲的に取り組んでいます。Rohde & Schwarz は VIAVI ソリューションズと連携して、お客様のためにインテリジェントなソリューションの革新を続け、業界の発展を牽引していきます。」
Rohde & Schwarz USA, Inc.社長兼 CEO、Frank Dunn 氏
富士通
「富士通は、マルチベンダーネットワークの相互運用性、パフォーマンス、セキュリティを通じて、オープン RAN 化の加速に取り組んでいます。VALOR ラボに富士通の O-RAN 準拠の無線ユニット、vRAN、トランスポート機器が加わったことで、VIAVI と米国国家電気通信情報局の協力のもと、当社は協力的でオープンで公平なテストが実施できるようになりました。」
Fujitsu Network Communications, Inc. 最高執行責任者(COO)、Annie Bogue 氏
SOLiD
「SOLiD が、オープンな 5G ネットワークアーキテクチャの協力的で公平なテストをサポートするために VIAVI VALOR ラボに、当社の C バンド無線機器を提供できることを嬉しく思います。SOLiD は、オープン RAN 開発の全面的な支援者であり、かつ主要な貢献者として、VALOR ラボによって実現される相互運用性の向上と、エコシステム全体の継続的な成長を期待しています」
SOLiD、最高技術責任者(CTO)、Yong Hoon Kang, Ph.D.
ETS-Lindgren
「当社は、基地局の OTA テストにおける VIAVI の革新的なアプローチを心から歓迎しています。有能な VIAVI チームとの連携により、次世代の OTA 基地局テスト手法を業界にもたらすカスタマイズ可能なチャンバーを実現できました」
ETS-Lindgren、特定分野専門家兼グローバルマーケティングディレクター、Joel Kellogg 氏
Red Hat
「完全にテストされた相互運用可能なソリューションの重要性は、サービスプロバイダーが無線アクセスネットワーク(RAN)を最新化する際に直面する大きな課題です。Red Hat は、VIAVI および VIAVI VALOR ラボ参加の他のパートナーと連携し、マルチベンダー対応、事前統合方式のオープン RAN ソリューションを構築できることを嬉しく思います。これで、オープンソースとクラウドネイティブのアプリケーションプラットフォームを利用して、複雑さとコストを削減し、新たな収益機会を促進する恩恵を受けることができます。」
Red Hat、ハイブリッドプラットフォーム事業部門通信会社およびエッジアライアンス担当ディレクター、Mark Longwell 氏
VIAVI について
VIAVI(NASDAQ: VIAV)は、通信、クラウド、企業、ファーストレスポンダー、軍事、航空宇宙、鉄道向けのネットワークテスト、監視、保証ソリューションを提供するグローバルプロバイダです。VIAVI はまた、3D センシング、偽造防止、家電製品、産業、自動車、政府機関、航空宇宙アプリケーション向けの光管理テクノロジーのリーダーでもあります。VIAVI の詳細については、 www.viavisolutions.com/ja-jp をご覧ください。VIAVI Perspectives、LinkedIn および YouTube で VIAVI をフォローしてください。